岩出市、和歌山市、紀の川市で注文住宅を建てていますエコロジーレーベル|如月建設スタッフです。
本日、九州地方が梅雨入りしたそうです。
和歌山も梅雨入りがもうすぐそこまで来ていますね。
雨が降ると現場での心配が増えるので、そんなに好きな季節ではないです。
さて、そんなに好きではない季節だからこそ、引き渡した後の家でもしっかり梅雨対策を講じていきたいと考えています。
この記事では梅雨と家について、そしてセルロースファイバーという壁の中の断熱材が与えるお家への良い効果を紹介していきます。
今後のお家づくりに参考になれば幸いです。
和歌山県 平均湿度はずっと適正湿度超え
和歌山県上旬中旬下旬と旬ごとの1991年~2020年までの平均相対湿度をグラフ化すると6月下旬から7月上旬にかけてが一年でもっとも高い湿度となっています。
全国的には相対湿度が平均的な和歌山県ですら、平均60%を切ることはないようです。
人が快適だと思う湿度は50~60%と言われています。
と言うのも人に害を及ぼすものがそれ以外の湿度ではリスクが上がってしまうからと考えられています。
健康に暮らすために快適に感じるとはなかなか、人のセンサーって優秀なんですね。
また、3月~4月の上旬を除いては平均値で快適ゾーンの湿度よりも多いということがわかります。
ダニ・カビにとっては快適なようですが、、、。
雨が多くじめじめするこの季節、涼しくなれば雨が降り、晴れればジメジメするそんな環境は人にとっても不快度数高めですが、家にとってもダニやカビが快適な湿度でかなり過酷な環境に置かれています。
梅雨時期のお家に起きる問題
梅雨時期は雨が降るだけでなく湿度が高くなるということは前項でもご紹介した通りですが、そんな湿度が高いとどうなってしまうのでしょうか?
人では湿度が高いと汗が蒸発されにくくなり、身体に熱がこもりやすくなります。そのため身体に熱がこもると微熱、頭痛などさまざまな体調不良につながるそうです。
代わって、家ではカビが増えやすくなってしまいます。
そのカビを食べるチャタテムシ、それを捕食するダニと嫌な生態系がお家の中にできてしまいやすくなってしまいます。
また6月7月にはエアコン(冷房)をつけるお家も多いと思います。
空気は冷やされると空気中に抱ける水分量が減り、結露もしやすくなり、それらもカビの成長を助けてしまいます。
空気質にも深く関係するため快適で適切な湿度コントロールが大切です。
湿気がたまりやすい場所、例えば洗面台の下や押入などいつもは閉めっぱなしにしがちなところも扉を開けておく、除湿剤を入れておくなども良いかもしれないですね。
セルロースファイバーには調湿効果がある。
セルロースファイバーとは木質繊維断熱材です。
そのため、素材自体に高い吸放湿性能をもっています。
室内の余分な湿気を吸収し、乾燥すると吐き出すことで室内の湿度をコントロールしています。
吸放湿する素材では漆喰やエコカラットなどが有名ですよね。
それらと比較してもとても大きな湿気の吸放出性能を持っています。
参考資料:セルロースファイバーを用いた壁体の調湿効果に関する研究(九州大学 丸岡祐輔 尾崎 明仁)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2015.5/0/2015.5_149/_pdf/-char/ja
セルロースファイバーで家まるごと調湿機能付き
家一軒で使用するセルロースファイバーの総重量は約1.5トン前後、
セルロースファイバーは他の繊維系断熱材とは違い約10%までは断熱性が低下しません。
約150kg前後の水分までは断熱性を損なわずに吸い込むことができるということ。
通常住宅の4人家族が一日に発生させる水分量は12kg(換気なしでの条件)
24時間換気をしている中ですと壁の中に入る水分量も相当少ないことを考えるとかなり余裕があるということが言えます。
セルロースファイバーで包まれたお家はまるごと調湿機能付きです。
快適な暮らしができると言われる所以ですよね。
セルロースファイバーは施工手間も時間もかかるけど、、。
セルロースファイバーはグラスウールよりも高額な建材です。
ほぐして吹き込んでと施工手間も時間もかかってしまいます。
しかし、平均での相対湿度が快適ゾーンを上回ってしまう多湿な日本で快適に、そしてお家的にも調湿性は住宅の長寿命化に繋がります。
和歌山でセルロースファイバーの住宅を検討したい方は、ぜひその調湿性と湿度コントロールされたモデルハウスでご体感ください。
多湿な時期にその室内の空気質の違いを感じていただけると思います。