岩出市、和歌山市、橋本市を中心に注文住宅・性能向上リノベーションを行っているエコロジーレーベル｜如月建設のスタッフです。

この記事では高気密高断熱は本当に電気代が安くなるのか？

を検証していきたいと思います。

今回ご協力いただきましたのは、新社屋を弊社で建築いただきましたエース株式会社様　誠にありがとうございました。平成７年築RC造の以前の事務所と木造の高気密高断熱（断熱等級6程度）の新事務所の11月と12月の電気料金や電気使用量を比較してその違いを明らかにしてみました。

『百聞は一見に如かず』

さっそく関西電力から届いている明細書を比較していきましょう。

まとめると以下になります。
もっと詳細を見ていきましょう。

電気使用量の比較（12月・11月）

令和4年・令和5年　12月電気使用量の比較

令和4年・令和5年　11月電気使用量の比較

前の事務所では断熱性が足りなかったため、大きな業務用空調を必要としていました。少ない電流で大きな電気を流すことができる低圧電力（動力）プランを利用し、業務用空調に利用していたようです。

大きな業務用空調でも、事務所内の温度差を我慢しているスタッフも多かったようですが、、
新事務所では高気密高断熱のため業務用空調を必要とせず従量電灯Bで空調も行っていますが、それでも電気料大幅に減っていることがわかります。

電気料金の比較（12月・11月）

令和4年・令和5年　12月電気料金の比較

令和4年・令和5年　11月電気料金の比較

半額以下にまで電気代が安くなっていることがわかります。

値下がり幅は
12月（令和4年-令和5年と令和5年-令和6年）値下がり24,559円
11月（令和4年-令和5年と令和5年-令和6年）値下がり21,975円

令和4年-令和5年は燃料高騰による燃料費調整額が追加になっていましたので、燃料費調整額だけを見てみると、代わって令和5年-令和6年は燃料費調整額は下がっています。

令和4年12月19日～令和5年1月19日
前事務所
従量電灯B　　＋1856.96円
低圧電力　 　＋1449.28円
請求金額合計　＋3,306.24円

令和5年12月19日～令和6年1月21日
新事務所
従量電灯B　　-884.52円
燃料費調整額差　4,190.76円

令和4年11月18日～令和4年12月18日
前事務所
従量電灯B　　＋1727.04円
低圧電力　 　＋891.52円
請求金額合計　＋2,618.56円

令和5年11月20日～令和5年12月18日
新事務所
従量電灯B　　-684.18円
燃料費調整額差　3,302.74円

燃料費調整額差を計算すると値下がり幅は
12月（令和4年-令和5年と令和5年-令和6年）値下がり20,368.24円
11月（令和4年-令和5年と令和5年-令和6年）値下がり18,672.26円
燃料調整費を計算にいれても約半額にはなっています。

高気密高断熱の建物・オフィスは快適性や省エネ性に有効

高気密高断熱の建物は、断熱性と省エネな設備機器を組み合わせることで、年間の光熱費を約半分にすることができると言うことはさまざまな資料にも記載されていますが、事務所においてもそれが適用されていることが確認できるものとなりました。
わかりやすくしたものが冒頭グラフ・以下グラフです。

高気密高断熱の新事務所では、以前の事務所と比べて電気代が大幅に削減されているだけでなく高気密高断熱の建物では、快適な室温を保ちつことができます。足元が寒いなどもなく快適だそうです。住宅で培った断熱の快適性や省エネ性はオフィスにおいても電気代を削減するなど非常に有効です。