岩出市、和歌山市、紀の川市で注文住宅を建てていますエコロジーレーベル|如月建設スタッフです。
先日、気密測定を行いました。
気密測定の結果はC値 0.05cm2/m2でした。
気密が少なすぎて減圧法では測れず、4センチ×4センチの16cm2の穴をあけています。穴を含めて24cm2と計測されているので、
24cm2-16m2=8cm2(総隙間相当面積)
お家のすき間の合計が8cm2
床面積169.36㎡ですので8cm/169.36㎡で0.047cm2/m2(0.05cm2/m2)
本当に良い数値がでました。
お施主様にも自信をもって良い家を建てていますとお伝えできそうです。
i-phoneの側面面積が146.7mm×7.8㎜が11.44㎡
上下面が71.5㎜×7.8㎜が5.57㎡
になるので間ぐらいでしょうか。
断熱施工する前のC値(気密性能)
弊社では気密を外壁側でとって施工しています。
室内側で気密をとっても壁の中の健康を保てず、劣化してしまいかねません。
気密性が必要な理由
気密性は国で定められている法律はありません。
昔は推奨の最低水準があったのですが、、
しかし、海外では法律でも義務化されているところあるほど。
実際、住宅において気密性は直接的に影響がでてしまいます。
C値(気密性)の良さで起きる影響と必要性についてまとめていきます。
漏気防止が省エネ性に大きく影響する。
すき間から出入りしてしまう空気を漏気といい、夏は蒸し暑く、冬は冷たい空気が流れ込んできます。室内のコントロールした快適な空気が漏気によって害されてしまいます。
家のすき間は可能な限り小さくすることで無駄な冷暖房費を抑え、快適性を維持することができます。
壁内結露・劣化を防止する。
梅雨時や夏など外気には多くの湿気を含んでいます。
室内を冷房などで冷やすことで湿気は壁の中で水に変わることがあります。
真夏に冷たい飲み物を置いておくとコップがすぐ汗をかくことを思い出していただくとイメージしやすいと思います。
湿気を含んだ外気がすき間から侵入すると壁内結露を起こし、柱を腐らせカビや腐朽菌を誘発し家の劣化を進めてしまいます。
家のすき間は可能な限り小さくするが大切です。
換気効率を上げる。
気密性が低いと換気システムが十分に働かないという現象が起きます。
途中で穴が開いてしまったストローでは飲み物を吸い込みにくいのと同じような問題がおき、吸っても吸ってもストローの横穴から空気を給気してしまい、横穴の下部にある空気や飲み物を引き上げられません。
(ショートサーキット現象)
実際、高気密住宅の指標と言われる1.0cm2/m2ですら50%程度の換気効率(給気量/排気量)しかありません。家のすき間は可能な限り小さくするが大切です。
室内の温度、湿度管理
室内で暖房をかけると暖かい空気は上へ上へと上がっていきます。
気密の低い家では屋根のすき間からその温かい空気が抜けていきます。そうすると足元のすき間から外気を引き込んでしまいます。
これを煙突効果と呼びます。
冬に足元が寒いのは冷たい空気を引き込んでしまっているからかもしれません。
家のすき間は可能な限り小さくするが大切です。
虫や汚染物質の侵入防止
本当の高気密住宅では給気口によいフィルターをつけましょう。
フィルター掃除をすると気づいてもらえると思いますが、思っている以上に外気は汚れているものです。
気密性の低い家ではPM2.5、花粉などもすき間から侵入してきます。
大きなすき間のある家では虫なども侵入します。
家のすき間は可能な限り小さくするが大切です。
建築会社の施工精度を知ることができる。
気密性を確保する工事は設計におけるノウハウと現場での施工力が必要になってきます。UA値のように良いものを使えばいいというものではありません。
丁寧な施工ができる職人がいるということが気密性を左右します。
気密性がとれているということは柱がまっすぐ立ち、狂いのない家を建てている証拠とも言えるのです。
本当の高気密住宅が高耐久で快適な住宅になる。
C値・気密性能について知っていただけるお客様が本当に増えました。
ひと昔前は業界の方だけだったのが、いまではお客様よりC値はいくつですか?と聞かれることも多くなっていて、本当にうれしく、丁寧に家を建てることを重視していただけていると感じています。
真剣に家づくりをしているものとしては、やっぱり仕事を見てもらえているのだと。
気密性にこだわることで快適性や省エネ性、耐久性に貢献できることは間違いない。
これからも1棟1棟丁寧に家づくりを行うこと。行っていること。
ぜひ、モデルハウスなどで体感いただけましたら幸いです。