岩出市、和歌山市、橋本市を中心に注文住宅・性能向上リノベーションを行っているエコロジーレーベル|如月建設のスタッフです。
本日はクリスマス・イヴ。そして仕事納めにお忙しく過ごされていると思います。
今回は、2023年ゆく年くる年を考えてみたいと思います。
高断熱化の普及進む
断熱元年とも言われた2022年
無駄な冷暖房費を防ぎ、住宅の外皮と呼ばれる屋根、壁、窓の断熱性能を引き上げられる断熱
本州で断熱が施工され始めたのは約30-40年
実はあまり断熱を施工する歴史は長くないのです。
そんな断熱が大きく推進されたのは、去年2022年、省エネ上位等級が新設され、2025年までに省エネ基準適合の義務化も決定しました。
それまで断熱等級4が最高等級でしたが、23年ぶりに2022年4月、10月と2回に分けて上位等級(断熱等級5、6、7)が新設され、建売戸建てすら断熱等級5、6を明示しているものも増えてきた2023年だったようです。
ただ、気密性や壁内の湿気対策を行っていない場合はマズいケースもあるのですが、、今回の改正には含まれなかったのでマズい建物も増えそうな気配です。
過去、先進モデルとして北海道で断熱性だけ高めた住宅が多く建った時はナミダダケ事件など数多く問題が発生しました。十分な気遣っていただけたらと思います。
住宅ローン控除で断熱不適合は限度額0円
2024年1月入居から2022年まで最高等級だった断熱等級4に適合しない住宅は住宅ローン控除が受けられなくなります。これは実は初めてのことで新築であればどんな性能であっても一応の住宅ローン控除を受けられたものが、全く受けられなくなります。
断熱等級4はあまり高くないハードルですが、
10年ほど前の家ではこのハードルを越えらていない家も多いのではないでしょうか。
今のところ、中古住宅を購入する際の住宅ローン控除には断熱不適合による減額などはありませんが、適合しているかどうかは資産性においても重要度は増していきそうです。
フラット35 省エネ基準適合
住宅ローン控除とともに受付自体ができなくなったのはフラット35
フラット35で住宅ローンを受ける際に必要な適合基準内の省エネ基準が大きく変わることになりました。
2023年4月改正されたフラット35では省エネ基準(断熱等級4)に適合されていなければ、フラット35は受けつけられません。
https://www.flat35.com/business/standard/energy_syoenekijun.html
高断熱化は進む。リスクをどう防ぐ?
高気密高断熱と謳っている会社は弊社含めて多くありますが、本当に大事なのは、高気密高断熱に付きまとう劣化・湿気対策まで行っているという会社は弊社を除き多くありません。
高断熱化は人で例えると厚着をするのと似ています。
しかし、家は断熱材を脱いだりすることはできません。
人だって夏に厚着すると汗だらけになってしまいます。厚着だけでなく、それ以上の取り組みが必要になります。そこは今のところまだまだ未熟なように思います。エコロジーレーベル|如月建設ではWUFIをはじめ湿気対策のシミュレーションなど、断熱だけではなくしっかりと劣化・湿気対策を含めたお家づくりをしていきます。