岩出市、和歌山市、橋本市を中心に注文住宅・性能向上リノベーションを行っているエコロジーレーベル｜如月建設のスタッフです。
災害に強い家がいい。でも、予算を考えるとそこまでする必要があるのだろうか？と考えてしまうことも多いと思います。
しかし、時流は災害に対して強い家ほど得する時代に変わりつつあり、火災保険は2022年に続き今年も値上がる予定、また政府も災害対策への方法を変えようと様々な取り組みを行っています。そこで今回は災害に強い家がお得になる理由とその周辺制度について考えたいと思います。
自然災害に伴う支払保険金の推移
自然災害による保険金支払いは、ここ10年で増加傾向にあります。特に2018・2019年度は風災と水災を中心に大幅に増加し、2年連続で１兆円を超える保険金支払いとなりました。
2024年10月火災保険値上げ予定
2024年10月火災保険値上げ予定です。
2022年にも値上げがあったうえで、平均13.0％も引きあがる予定だそうです。
近年、自然災害が毎年発生している状況に加え、住宅の等級化の進展や修理費の高騰なども背景に火災保険金の支払いが増加傾向にあるそうです。
火災保険水災補償付帯率も上がっている。
近年、豪雨や台風により各地で相次いで大規模な水災が発生しており、人的被害とともに建物等の甚大な物的被害（損壊等）も発生していることを受け、火災保険に水災補償するプランを選ばれていることが多いそうです。
改正 長期優良住宅制度に「災害配慮」
平成２０年にはじまった長期優良住宅制度
令和４年により高性能化を求める改正長期優良住宅制度へと見直しがされました。
具体的には、壁量計算による耐震等級３を求める見直しや省エネ基準の見直しなどがありました。
その中で、新しい取り組みでは「災害配慮」と言う考え方
自然災害による被害の発生の防止又は軽減への配慮に係る事項(自然災害配慮基準)が認定基準と言うものが追加されました。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html
つまり、和歌山県でも長期優良住宅 自然災害への配慮に関する認定基準と言うものがつくられ、以下のエリアでは長期優良住宅の認定を受けることができません。
長期優良住宅 自然災害配慮基準 認定外
- 土砂災害特別警戒区域
- 地すべり防止区域
- 急傾斜地崩壊危険区域
https://disaportal.gsi.go.jp/
子育てエコホーム支援事業にも「災害配慮」
今年の住宅支援補助金の目玉
「子育てエコホーム支援事業」においても「災害配慮」がなされています。
https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/new-house/
子育てエコホーム支援事業では
長期優良住宅 1住戸につき100万円
ZEH住宅 1住戸につき80万円
しかし、以下のエリアでは建物だけでなく「災害配慮」をされ補助額は減らされてしまいます。
補助額が50万円／戸、40万円／戸に削減されるエリア
①市街化調整区域
②土砂災害警戒区域又は浸水想定区域（洪水浸水想定区域又は高潮浸水想定区域における浸水想 定高さ３ｍ以上の区域をいう。）
災害に強い家に暮らすことがお得になる。
災害に強い家に暮らすことで安全や安心を守ることが一番大事です。
しかし、今回紹介したように保険や補助金など住宅まわり自体がその安全性によって差をつける時代に変わりつつあります。
今後も、安全性能によってそれら住宅まわりが変わってくることも考えられます。
例えば、固定資産税や都市計画税など税など
災害が多い日本において災害対策を真剣に考える社会になっていく過程です。ぜひ、建てるときにしっかりと災害に強い家にし、そして長く災害に強くある耐久性を持った住宅で安心してください。
耐震等級3（許容応力度構造計算）住み継ぐことができる家、エコロジーレーベル｜如月建設の仕様と施工を一度ご覧になってください。
