岩出市、和歌山市、紀の川市で注文住宅を建てていますエコロジーレーベル|如月建設です。快適さと温度は密接な関係にあります。
ジメジメと暑い日が続くと改めて思う日が続いています。
さて、今から50年以上前の1967年デンマーク工科大学のファンガー教授が、快適な空気温度を調べるために1,300人の被験者に実験を行いました。
この実験をきっかけに温度と人の活動・状態を含めた実際の体感温度について研究が始まりました。
今では工場など働きやすい環境の一分野としてPMV(温熱環境評価指数)やPPD(予測不快者率:その温熱環境に不満足・不快さを感じる人の割合)を導き出すにまでになっています。
1994年にISO規格(ISO7730)にも採用され、工場の働きやすいに活用されています。
残念ながら住宅にはPMVやPPDが導入されているケースは少ないようですが、体温調整が苦手な子どもさんやご高齢な方と一緒にお住まいになられているという方は室内温度を調べてみるのは良いかもしれません。
ぜひ皆様も試してみて下さい。
ちなみに本気で調べようとすると「PMV測定器」は何十万円もします。
ここでは簡単に調べられる方法を紹介します。
PMV(温熱環境評価指数)のために準備するもの
PMV(温熱環境評価指数)を調べるためには準備するものがあります。
- 温度計
- 湿度計
- 風速計(あれば、、)
が必要になります。
と言っても風速計はなかなか手に入らないと思うので、
ほとんど風を感じない0.1m/sとしてもかまわないのではないでしょうか。
常に風(気流)を感じるお家と言うのは、それほど良い環境ではないように思います。まずは風を感じない状況で行ってみましょう。
スマホに温度計と湿度計が付いてくれたらいいのにと思いますが、まだ付いていないですね。
PMVを調べてみましょう。
温度、湿度、気流(できれば)が準備できましたら、
今回はグリーンエアプラザ.comを利用してみました。
グリーンエアプラザ.com https://www.greenair-plaza.com/pmv.html
グリーンエアプラザ.comは残念ながら閉鎖予定らしいです。
見やすくわかりやすいのですが、、
リンク切れになっている場合はこちらを利用してみて下さい。
http://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fukuyo/pmv-calculation.html
暑い、寒いが一目瞭然になります。
自分だけでなく、子どもさんやご高齢な方がどう感じるかを視覚化することができるようになれば、少し見方も変わってくるかもしれません
上記はサンプルです。
暑い、寒いが一目瞭然になります。
自分だけでなく、子どもさんやご高齢な方がどう感じるかを視覚化することができるようになれば、少し見方も変わってくるかもしれません。
PMVは何を伝えているのか?
ヒト側:活動量・着衣量
環境側:室温・放射温度・相対温度・気流速(風の強さ)
上記の6要素から導き出されるPMV(温熱環境評価指数)
PMV±0.5以内の温熱環境を作り出していくことで、誰もが快適と感じる住環境を実現することができます。
汗かきのご旦那さん、寒がりな奥さん、風邪のひきやすい子どもさん、気流が苦手なおばあちゃん。
だれもが快適と感じる空間に利用できる指標です。
もちろん、如月建設では快適な空間をつくりだすときにこのコンセプトを使用し、人が暮らしていくうえで快適と感じるよう、室温だけでなく、放射熱や気流、湿度コントロールを行っていきます。
高断熱にするだけでは快適な空間はできません。
ぜひ、皆様のお家ででも温度計と湿度計があれば調べることができるのでぜひ試してみて下さい。