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お知らせとコラム

「透湿・調湿する家」と「防湿する家」について

2021年8月17日

岩出市、和歌山市、紀の川市で注文住宅を建てていますエコロジーレーベル|如月建設です。

無垢のフローリングや漆喰が調湿することは比較的認知されていることだと思います。
また、玄関などにもよく利用されるエコカラット(LIXIL)も調湿する壁としても有名ですよね。

自然と心地いい室内環境には湿度コントロールが必要なのですが、住宅にとっても湿度コントロールはとても大切なようです。

 

エコカラットのカタログより

 

壁の中に入ろうとする水蒸気をどうするか?

4人家族が暮らす家では一日12Lもの水蒸気が発生しているそうです。
この大量の水蒸気(湿気)に対して、無垢フローリングや漆喰、エコカラットは室内側の湿気をコントロールすることで快適な環境で過ごすことができます。

では壁の中に入った水蒸気はどうなるのでしょうか?
答えは、「壁体内結露」となり構造材を腐らせてしまう原因となってしまいます。

そこで①防湿する。②透湿・調湿する。
と言う解決策が出てきます。

ちなみに③何もしない。
と言う選択肢を選んでいる建築業者もあるようです。
これが一番マズいでしょうか。

長く性能を保つためにも大事な工程なので、お家づくりの時には確認してください。

 

防湿する家とは?

日本の家は防湿することを前提にメーカーは建築資材をつくり、
建築会社は完全な防湿施工は不可能だと判断したおかしな矛盾した状態が長く続いてきたように思います。

例えば、日本での断熱材シェア1位のグラスウールは水蒸気が入ると極端に断熱性能が落ちてしまいます。

防湿することを前提とした製品です。
これを「③何もしない」施工方法では「壁体内結露」となり構造材を腐らせてしまいます。

また誤解もあるようです。
防湿することは防水ではなく、気密をとることです。
それも壁の中に水蒸気が入らないようにするために壁の中でも手前で水蒸気を止める必要があります。

しかし、
水蒸気はごく小さな水分子単体(H20)で動き回っている状態です。
酸素よりも小さなとんでもなく小さな小さなものです。

「①防湿する。」とはとんでもなく小さな小さな水分子を相手に争うことになります。

 

透湿・調湿する家とは? 

透湿・調湿する家とは水蒸気を自由に行き来させてあげ、余分な水蒸気が壁の中や室内にたまらないようにすることです。

水蒸気をためることなく水分子同士が結合し、水に変わることを防ぎ、室内でも壁の中でも小さな小さな分子のまますることでジメジメさせない(たまらないよう)にします。

冒頭で紹介したエコカラットが水をはじき、水蒸気を通すのとよく似ているように思います。エコカラットのカタログにも「昔の土壁をイメージした。」と書かれています。

まさにそうなのかもしれません。
湿気の多い日本で快適に暮らすためには、昔の透湿する家を参考にするべきところは多いように思います。

如月建設でも内装仕上げ材(壁・床)、断熱材、耐力面材など家を構成するものを透湿・調湿する建材で透湿・調湿する家をつくりあげ、壁体内結露を防ぎ、構造材の劣化を抑え、健康で安全な住まいで長く暮らしていただけるようになります。

 

デザイン性でお声かかることの多い弊社ですが、
C値(すき間相当面積)0.2㎠/㎡~0.1㎠/㎡と和歌山県内でトップクラスのすき間の少ない優れた住宅技術を持った会社です。

如月建設|エコロジーレーベルは高気密・高断熱のその先を見すえた家づくりを提供しています。皆様もせっかく建てる家だからこそ、良い家を建ててあげてください。

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一般住宅 / 新築工事・リフォーム工事の設計・監理・施工
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