岩出市、和歌山市、紀の川市で注文住宅を建てていますエコロジーレーベル|如月建設スタッフです。
この本に出会ったきっかけは阪神淡路大震災の被害広がった原因に「耐震性の不足」だけでなく「蟻害と腐朽」などの不自然な劣化によって引き起こされていたということを調べていた時に、疋田洋子さんらが属する調査チームが震災直後の神戸の街を歩き回り、1棟1棟調べ回ったということを知り、本を購入させていただきました。
ずっと、この家で暮らす。 編著 疋田洋子
買って、読み始めてやっと気づいたのですが、
全員女性!!
インテリアなどの話なら全員女性もあるかもしれませんが、
建築でそれも、シロアリ対策や壁内結露に至るまで、職人的な点にまで踏み込んだ本で
全員女性の知見を持ち寄った本は、他には知らない。
著者
疋田 洋子 スクラップ・アンド・ビルドからの卒業
東 実千代 学びたい美しい住み方
北口 照美 家族や地域がはぐくむ住まい
冨士田亮子 人と住まいの健康と室内空気
藤平眞紀子 高齢者も安心な生活
町田 玲子 意識したい住まいの管理
全員奈良女子大学の出身者。
学部は住居学
建築学部の工学的な面だけではなく、「住まいと暮らす。」をも取り入れた学問なようです。
「ずっと、この家で暮らす。」では多岐に渡る住まい方法について書かれていて、私が読みなれていた建築を中心をとした暮らし方から、住んでいる家の管理を中心とした内容になっていました。
その中に今回の本題のアルミサッシと土台について書かれていました。
アルミサッシの結露が引き起こす蟻害と腐朽
シロアリとアルミサッシについて深い関係があるそうなのです。
阪神淡路大震災での倒壊原因を調べるなかでアルミサッシの下にある土台が蟻害と腐朽により破壊的な劣化が倒壊の原因になっていることが多く見られたとこと。
構造上重要な部材である土台がひどく損傷した家では地震の揺れに耐えられなかっただろうとの調査報告が付けられていました。
アルミサッシでは冬場に結露、そしてアルミサッシの裏側に夏型結露が起きる可能性がある。
吐き出し窓と呼ばれる1階やベランダに設置する大きな窓は特に注意が必要なようです。
結露対策には
冬場は窓の内側を暖めるようにする。
換気を十分に行う。
などの対策をご検討ください。
もし見れるのならば、床下点検口から吐き出し窓の下の土台が蟻害や腐朽していないか?特に見ておく必要があるのかもしれません。
春から夏にかけてシロアリの季節と言われています。
春から夏にかけて巣を飛び出す羽根のはえたシロアリを見かけたら要注意。
和歌山では日本を代表?するヤマトシロアリと100万匹をも超える大規模なコロニーをつくるイエシロアリの両方が生息するシロアリ要注意地域といえる場所。
エコロジーレーベル|如月建設ではよい家をつくるとともにこのシロアリ対策にも他業者にも「ここまでする?!」と言われるほど
シロアリ対策には十分な対策をうっています。
(詳しくは資料請求から)
熱交換換気システムなら「十分な換気」と「冷たい気流のない不快感」
このアルミサッシと結露に付いた書かれたページに連なるように、換気について注意がされています。
「十分な換気が大事だ。」
と言った内容です。
また換気扇では冬季、冷たい気流を感じてしまうと理由で24時間換気を止めてしまう人がいるが止めないようにしないといけないと注意を喚起されているのですが、
エコロジーレーベル|如月建設の換気は熱交換式なので、冷たい気流を感じないようになっています。安心してください。
2022年でもまだまだ第3種換気が主流で、本が出版された2009年当時だともっと第3種換気が多かったのでしょう。
熱交換式換気システムで十分な換気と冷たい気流の不快感を無くすことの両立することはやはり大事なことなんだと改めて思いました。
住居学という考え方
建築業界は建築学部や職人さんたちの業界が当たり前だと思っていた私にとっては、家政学部属する住居学は盲点でした。
まだまだ勉強できる分野が広がったとすごく嬉しい。
疋田先生をはじめ、皆さん読みやすい文章で、読みやすかったです。
「暮らしやすさ」「住みやすさ」を考える学問
これからお家づくりをお考えの方にも、
今のお住まいに不満や不安をお持ちの方にも、
良い本なのではないでしょうか?
何度も読み込んでいると思いますので、またこのブログでも紹介すると思います。
ぜひ、皆様もご興味があれば購入してみて下さい。