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気密測定時にわざと穴をあける理由

2024年8月17日

岩出市、和歌山市、橋本市を中心に注文住宅・性能向上リノベーションを行っているエコロジーレーベル|如月建設のスタッフです。

C値で表される気密性能は「断熱性能」「遮音性能」「耐久性能」「換気性能」「省エネルギー性能」など住宅の基本性能と深く関係します。つまり、同じ設計、同じ建材で建てられていても気密性能の良し悪しで住宅基本性能の本来の性能が発揮できるかどうかが決まってきます。 気密性がちゃんととれているかは実際に建てている建物自体で気密測定を行い、すき間面積を調べる必要があります。

せっかくこだわって建てる家。
気密性が足りずすき間風を感じたり、劣化しやすくなってしまったり、室内換気が不十分になる ショートサーキットを引き起こしたりする家ではやり切れない。
気密性はとても重要です。

さて、そんな重要な役割を持つ気密性を保つためには手間暇かけて丁寧に建てる以外方法はありません。
そのため気密性を大事にしている会社は高い施工力を持っていることが多く、丁寧な施工に自信があることから気密性の違いを知っているのです。

如月建設も丁寧な施工と気密性を重要視している会社です。
今回は弊社の気密測定で良く起きる『穴』についてご紹介します。

 

 

中間気密測定時に気密を確保する。

 

一般的に気密測定は中間気密測定と完成気密測定との2回行うことが一般的です。

中間気密測定はクロスやボードが張られる前の途中段階で気密測定を行います。
代わって完成気密測定ではクロスやボード、壁紙などを仕上げてから行ないます。つまり、完成気密測定では本来の気密層だけでなく、壁の内側の仕上げ材が気密性を引き上げている影響を受けてしまいます。壁の内側に設置するコンセントボックス周りからすき間風などが入ってくるような家にしないために、中間気密測定で本来の気密層での気密をとれているかしっかりととれているかどうか?

弊社では壁の外側で本来の気密層をとり、中間気密測定でしっかりとチェックしています。

 

 

 

気密測定の仕組み

気密測定の方法はJIS規格で決まっています。
(JIS A 2201)
https://kikakurui.com/a2/A2201-2017-01.html

送風機で住宅内の空気を外に出し、その時の送風機の風量(通気量)と圧力差の関係からすき間面積を求めます。

すき間が大きければ、大きい通気量 (低気密)
すき間が小さければ、少ない通気量 (高気密)

となります。

 

 

すき間が小さすぎるときはエラーに

弊社では気密測定時に測定エラーになることが多くあります。
これは気密測定時に家のすき間が少なすぎて、送風機で空気を外に出しても室内への空気の流入が少なすぎて測定エラーになってしまうものです。

 

ちゃんと高気密になっていることがこれで測定できています。
ここからは測定士さんがご厚意で行っていただけているのですが、測定できるまで穴をあけて、そこから穴分を差し引くことで数値まで測定してくださいました。

 

動画では測定器には11cm2のすき間相当面積がでていると測定され、測定のためにあけた穴は9cm2(3㎝×3㎝)、つまり2cm2がこのお家のC値(すき間相当面積)と測定されています。

家のすき間合計で2cm2(1㎝×2cm)
お家の面積が137.0㎡のため

C値は2cm2÷137.0㎡で0.014cm2/m2でした。
一般的に高気密住宅は1.0cm2/m2なので、それよりも1/70も小さいということ。

丁寧な施工が測定されることはやっぱり嬉しいものです。

 

 

 

 

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【事業内容】
一般住宅 / 新築工事・リフォーム工事の設計・監理・施工
店舗 / 新築工事・リフォーム工事の設計・監理・施工

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