岩出市、和歌山市、橋本市を中心に注文住宅・性能向上リノベーションを行っているエコロジーレーベル|如月建設のスタッフです。家づくりにおいて、土地選びは建物のデザインや性能と同じくらい重要です。
暮らしたいエリアや環境のほかにも、良い家を建てるための土地というものがあります。太陽の光や風の流れを上手に活用する「パッシブデザイン」に合った土地なら、省エネで快適かつ健康的な暮らしを実現できます。パッシブデザインの家では、自然のエネルギーを取り入れ、エアコンなどに頼らず快適な住環境を提供することが可能です。
今回は良い家を建てるための土地選びについてまとめました
日照条件の把握
方角と日当たり
南向きの土地は日当たりが良く、冬場でも太陽光を多く取り入れられますが、南向きでない場合でも設計次第で十分な日射量を確保できます。
南側に近隣の建物などによって冬の太陽を遮らないか十分に確認することが重要です。
季節による日射の変化
夏は軒や庇、植栽などで日差しを遮り、冬には太陽光を取り込む工夫が理想的です。候補地で1年を通じた影の変化をシミュレーションするのも良い方法です。例えば、サン・サーベイヤーなどのアプリを使えば、日照シミュレーションが手軽に行えます。
風通しの確保
風向きと風通しの良さ
実は地域ごとによって風向きがある程度予測ができるものです。
夏場は風通しが良ければ自然換気が促され、冷房の負荷が軽減できます。周囲に建物が密集していると風が通りにくくなるため、周辺環境をしっかり確認しましょう。
風の流れを見える化
実際に土地を訪れて風向きを確認したり、シミュレーションツールを活用することで、風の流れがイメージしやすくなります。
わずかな高低差のある土地も魅力
わずかな傾斜地は適切な排水が期待でき、湿気がこもりにくい環境を作りやすくなります。また、風も通りやすくなり、快適な住まいを実現するのに役立ちます。ただし、急な傾斜の土地は設計や施工で追加の工夫が必要になる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
耐久性を考慮した土地選び
地盤の安定性や擁壁の状態も、長く住むためには重要です。
熱海市の土石流災害を契機に盛土規制法が施行され、高低差のある敷地に対して安全性の確認が強化されました。
長く住み続けられる耐久性のある土地を選ぶことも大切です。
パッシブデザインを活かした家づくりは、快適で環境にも優しい住まいを実現するための重要なステップです。土地選びからしっかりと計画を立て、自然と調和した心地よい家づくりを目指しましょう。