岩出市、和歌山市、紀の川市で注文住宅を建てていますエコロジーレーベル|如月建設です。
先日木質断熱材『シュタイコ ゼル』を和歌山県で初めて施工しました。関西では4軒目。
関西各地の建築会社さんの社長さんが見学にいらしていただきました。
木組みの構造をほめていただいてありがとうございました。
『シュタイコ ゼル』の特長は大きく分けて3つ
〇吹き込みだから隅々まで施工ができるから
〇高い断熱性と透湿性をあわせ持つから
〇有害な化学物質を含む成分が入っていないから
吹き込みだから隅々まで施工ができるから
半透明の通気をするシートを張って、その中に吹き込み(掃除機の逆)で木質断熱材を吐き出していきます。そうすることですき間なく施工をしていくことができます。
机上の住宅性能シミュレーションどおりにするためにはシミュレーションどおりに施工することが大切になってきます。
そのためには吹き込みが一番ではないでしょうか。
高い断熱性と透湿性をあわせ持つから
『シュタイコ ゼル』は高い断熱性とともに熱容量をもっています。
熱容量って難しい言葉ですよね。冷めにくくて温まりにくい性質のこと。
鉄鍋と土鍋では火を消してあとも土鍋の方が保温性能が高いですよね。
だから、うちでも鍋は土鍋派です。
『シュタイコ ゼル』は熱容量2100J/(kg·K)とセルロースファイバーと並び、他の断熱材と比べて飛びぬけた性能をもっています。
併せてロングライフ住宅の基本「透湿性」をもっています。
工事のしにくい壁の内側を健康に維持します。
有害な化学物質を含む成分が入っていないから
家の中で暮らすのは大人ばかりではない。
だから有害物質が入っていないもので家をつくりたい。
それは壁の中でもそうで、弊社が使用しているセルロースファイバーや今回施工したシュタイコ ゼルは有害な化学物質を含む成分が入っていません。
真夏に壁の表面温度は70℃まで上がる場所もあります。
劣化せず、有害な化学物質を含む成分が揮発する心配もない。
とても大事なことですよね。
日本の気候にも合いそう。
湿気に弱い断熱材や石油系の劣化の心配があるものなど様々な断熱材がある中で、適材適所に使っていくことも工務店の腕の見せ所かなと思っています。
そのなかで木質断熱材は木本来の性能を変えずに使用するので、性能維持が期待できるのではないでしょうか?
住宅先進国ドイツの海外製品でまだ日本では施工事例も少なく、データも少ない。
WUFI(非定常熱湿気同時移動解析プログラム)では逆に日本製品よりも多くのデータがあり、今回日本の気候で50年シミュレーションを繰り返して、施工上の注意点を洗い出し、安全性を確保できたので施工しました。
過酷な和歌山の気候にも適していそうです。
ただ、弊社がいつも使用しているセルロースファイバーより少ないホウ酸の含有率と価格が悩みどころですね。一般のお客様もですが、建築会社の方も意見交換できればと思います。
お気軽にご意見・ご相談ください。